フクロモモンガは集団生活をする生き物です。寂しいと心の病気になりやすく、自傷行為をしてしまう個体もいます。
なので、できれば2匹で飼育することが望ましいのですが、1匹だけの場合は、飼い主さんがしっかりかまってあげることが大切です。
フクロモモンガにも個性があります。すぐに心を許してくれるコもいれば、ガンコちゃんもいます。
でも、心がある生き物なので、ゆっくりじっくり友情を深めていってください。
以下は、実際わたしたちブリーダーが実践している仲良し大作戦です。
うまくいけば、フクモモからジャンプして肩に乗ってきます。ナウシカごっごもできます。
① 体臭大作戦
昼間、ポーチ内で眠っているフクモモちゃん。そのポーチを首から下げて、(服の中に入れるのがオススメ!)飼い主さんは過ごします。目覚めて最初はジコジコ鳴くかもしれませんが、しばらくすると諦めて寝ます。夕方、目覚めて活動を開始するようになったらケージに戻してあげてください。これを数日間続けます。
できない日は、体臭がばっちり残る服やひざ掛けなどをケージに乗せておきましょう。(破かれないよう工夫してね)
あらかじめ新しいポーチにご自身の臭いを付けておくのもグッドアイデアです!!
② おやつ大作戦
①のにおい付け作戦中、可能であればおやつをあげましょう。おやつは、ペットショップや通販で色々と種類がありますが、人間が食べる果物や加熱した肉や魚(味付けなしのもの)でもOK!
フクモモちゃんが、
「美味しいものをくれる人♡」
とわかるよう、繰り返しが大切です。
ただし、おやつのあげすぎは注意しましょう。
③ ちょっとずつタッチ
おやつを食べている間は無防備なフクモモ。
そっと軽くボディータッチしてあげてください。
こちらがビビッていると、それはフクモモにも伝わるので、軽く触れる⇒もう少し触れる⇒撫でてみるといった段階を踏みながら、スキンシップをしていきましょう♪
次第に撫でまわしても平気になってきます。
突然指をフクモモの顔の前に出すのは危険です。
こぶしを握って、手の甲側から匂いを嗅がせながら触れるのがベスト☆
④ 部屋んぽ(蚊帳んぽ)
蚊帳(かや)ってご存知ですか?テント型のコンパクトなものから巨大なものまでいろいろと通販で売っています。その中に、フクモモと一緒に時間を過ごします。
フクモモが近づいて来たらおやつをあげましょう。
トイレットペーパーも持って入ってね。糞を素早く処理していれば、蚊帳が汚れずに済みます。
慣れてくると蚊帳なしの部屋散歩(部屋んぽ)も可能に。